ギターリペア 2000件 その2

リペアは多岐に渡ります。ナット・サドル調整作成、フレット交換・すり合わせ、ブレイシング剥がれ補修、ブリッジ作成・貼り直し、ネック折れ補修、指板スペーサー調整、トラスロッド交換、ネックリセット、塗装剥離・リフィニッシュ、ピックアップ取付、配線関係etc…個別の内容に関しては稿を改めて、今後掲載していく予定です。

一件一件のご依頼に真摯に向き合って、気がついたら2000件を超えてしまったわけですが、ひと通りのリペアを経験し、どのような状態の楽器でも、適切な改善のご提案をし、処置できるようになったと思います。

楽器のリペアは、部品交換で完了する電化製品のような、あるいは、方程式に当てはめれば正解が出るような、通り一遍にやればいいという性質のものではありません。お一人お一人のご要望と個々の楽器の状態とを踏まえ、更には先々に起こり得る事案も想定した上で行うものなのです。

処置の方法も、ある程度の原則はあっても、その都度その都度、適切な落としどころを見つけていく感じで、正解は無い、あるいは、正解はたくさんある、というのが実感です。

リペアとは、唯一の正解を求めるものではなく、依頼をする側と受ける側とが意見を交わし、様々な条件の組み合わせの中で満足できる折り合いをつける営み、なのではないかと考えています。それは制作、特にオーダーをお受けする時の考え方と共通する事でもあるのです。