Perfection is evil. -part 2-

“Perfection is evil.” は、トム・リベッキーの教えです、私の中では。

敢えて「私の中では」と断り書きをするのには理由があります。リベッキーからすると、このフレーズは、どうやら私が「日本の諺(あるいは慣用句)」として紹介し、それが今でも印象に残っている、という事になっているようなのです。

数年前から、彼は折に触れてFacebook上でそのフレーズを話題にし、最近でもFretboard Journal のpodcast “Luthier on Luthier”のインタビューでも取り上げて「私が言った」と話しています(00:54:30辺り)。

Luthier on Luthier: Tom Ribbecke

明確な日時やシチュエーションを記憶しているわけではないので、何度も言われると「自分が言ったんだったかな?」と自信が無くなってきますが、それに該当する諺や慣用句は思い浮かびません。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」は近いようで似て非なるものですし、それを紹介したとは思えない。

でも、だからといって「俺、言ってないよ」「いや、お前言っただろ」と争うほどの事でもない。なので、「perfectionについてディスカッションした時に、どちらが何を言ったかを忘れるくらいの、かなり深いレベルでの認識の共有があった」と勝手に結論づけました。

いずれにしても、私が彼から学んだ量と質とは比較にならないとしても、彼が私から何かを学び、今でもそれを印象深く思ってもらえているとするならば、望外の喜びです。

ちなみに、そのpodcastのインタビューでリベッキーは次のように言っています(拙訳ご勘弁ください)。

“Perfection is itself evil but the pursuit of perfection is godly.”(「完璧」それ自体は悪だと言える、しかし、完璧を追求しようとすることは、敬虔な行為で、ある種の信仰だ。)

記憶があるかどうかの問題ではなく、当時の自分にこの表現を使える英語力が無かったのは明らかです。

という事は、たとえ私が類する発言をしたのだとしても、それが彼の中で変換されてこの表現になったのではなかろうか、と考えています。

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